我が家の水は美味しい。格別に美味しい。
水道を引いていない我が家の水は、お隣のじいちゃんと共同 で沢の水をひいて、使わしてもらっている。じいちゃんが昔何キロもホースをひっぱって、こしらえたものだ。水源地は自宅から歩いて一時間ぐらいかかる場所にある。地図には載っていないし、途中まで舗装されていないくねくね山道を軽トラでゆくものだから、場所は検討もつかない。とりあえず、どの集落からもとっても遠い水源であり、生活排水にも工業廃水にもまったく汚されていない沢水を僕らは飲ましてもらっている。
今日はその水源地の点検清掃。4月中旬の大雨で、水の出が悪くなったからだ。
水源地に着いてみると、杉の葉が積もり積もっていた。それをどけて、ホースをはずし、洗う。
水は痛いほど冷たい。落ち葉や、清掃のために澱んでしまった水を綺麗に流すと、水は輝きだした。自分が常に飲んでいる水の水源地の水が美しく、また、その水源地が大自然の中にあることを目の前にするのは、とても感動的だった。いろんな機械や薬品のある、郊外の浄水場センターに見学に行くとしたら、逆にショックを受ける人も多い中で、僕は本当に幸せだなぁ。消毒をせずにも飲める水がまだ日本には、至るところにある。その水を守り受け継いでゆくためにも、自分の生活を反省し、地球とともに生きているという謙虚さを持った上で、社会と関わっていく事が大切だと思う。
午後は大豆のガラ取り。昔ながらのやり方をじいちゃんが伝授。 初夏が差し迫った強い陽射しの中で、ガラがカラカラに乾き、豆の弾けるいい音が響きました。
まずは煮豆。そしてきな粉や、黒豆のケーキや蒸しパンをつくる予定。
そして夏の枝豆と正月の黒豆に備えて、またこの豆を畑に蒔くのです。