暑い!もう真夏。
梅シロップを煮詰めた。28キロの梅(こりん)と同量の砂糖を6月15日から仕込んでいたものが、シロップになった。それを煮詰めて殺菌&嵩減らしで、仕上がったのは一升瓶8本。メイプルシロップのような色と重さ。
やっと完成に達したのです。
暑い!もう真夏。
梅シロップを煮詰めた。28キロの梅(こりん)と同量の砂糖を6月15日から仕込んでいたものが、シロップになった。それを煮詰めて殺菌&嵩減らしで、仕上がったのは一升瓶8本。メイプルシロップのような色と重さ。
やっと完成に達したのです。
今宵はご近所を呼んでの、ちょっとした宴。日頃お世話になっている方々にご馳走したくて、集まって頂いた。それは僕の両親の気持ちでもあり、スポンサーになってくれた。ありがとう、父さん、母さん。そして集まってくださったご近所のみなさん、ありがとう。残念ながら、声をかけてた男の衆は用事で不参加だったが、可愛い女の子たちの声が飛び交う楽しい宴となった。
料理は何を振る舞っていいのかいろいろ思案した結果、前日に両親と祖谷で食べた「でこまわし」と魚の串焼きに決定。それから親父のお得意の父汁(筑前煮)、真理子のお得意の豆サラダ、をそれぞれ作ってくれた。他にも四人で鰹のタタキや梅ゼリーや抹茶プリンや鶏鍋などや蕎麦米雑炊を用意した。
祖谷でいただいた、「でこまわし」とは、田舎こんにゃくと田舎豆腐と蕎麦団子の刺さっている串焼きのこと。柚子味噌をつけた田楽のようなものだ。祖谷の至る所で、芳しい香りが囲炉裏から流れ出していた。僕は一目惚れ。「よし、これを作ろう」ということになった。
いろり端で回しながら焼く様が「でこ=人形」に似ていることから名前がついたらしい。一番上の蕎麦団子の部分が人形の頭(でこ)。
そして徳島来て始めてのライヴ!!おじいちゃんやおばあちゃんやその日集まってくださる人達へ、唄を聴いてもらった。おじいちゃんとおばあちゃんの曲はギターとジャンベ。集落の若い衆のみなさんへの曲は三線とタンバリンで演奏した。つたない演奏ではあったが、気持ちを唄にのせてプレゼントできるのはこの上なく嬉しい。いずれも「ありがとう」の唄でした。
聴いてくれて本当にありがとうございます。けれど何よりも集落の方々が僕らのうちに集まってくれて、たくさん話したり、笑ったりしてくれてたのが嬉しかった日でした。美郷大野の女の子たちは本当に可愛いです。
僕も真理子も本当に「ありがとう」の唄が歌いたいのは、両親(両家の)であると思う。けれど照れくさくて、なかなか実現しない。とにかく今回も僕の両親は何から何まで手伝ってくれた。手伝ってくれたというよりは、僕らがしなくてはならない日々たまっている野良仕事や家の整理や修理の仕事を次々に勝手にやってくれた。本当に助かるなぁと呟く僕は本当にいつまでも甘えさせてもらっている。
疲れの残る身体で朝遅く起きると、いつものように決まって父親は外で働いている。彼は遊びに泊まりに来ているのに、必ず5時に起床し、野良仕事をする。草抜き、石拾い、石垣並べ、草刈り、物置の整理・・・気づいた所から片っ端からしてくれる。母親も花壇やプランターや畑の草を地道に抜いてくれるし、毎回家の中をていねいに綺麗に掃除してくれる。普段畑仕事に追われて、部屋の掃除を疎かにしている僕らにとっては本当に助かることだ。
本当はもっとのんびりさせてあげたいのだが、ついつい甘えてしまう。ごめんよ、そしてありがとう。本当は涙が出るほどなのに、それをなかなか表現できないばかりか、さらっとした態度を取ってしまったり、心ない言葉が出てしまうこともある。
でもとにかく僕の父母は本当に素晴らしいです。働き者で優しくて、自由で、そして楽しく生きています。そういう親の素晴らしい部分を見習って、日々精進を続けます。
Q
昨夜うちに到着した父母と一緒に祖谷へ。四人みんなが行ってみたかったのが、祖谷。
日本三大秘境のひとつ。吉野川源流。祖谷蕎麦。でこまわし。かずら橋。村宣言をしている場所。
吉野川の上流が長く続く辺りが祖谷渓。四国山脈の結晶片岩が削られてできた峡谷。2億年という徒歩もない歳月を経て、大自然が作り出した景観の中を遊覧船で舟下り。巨岩や奇岩が8キロも続いている大歩危は流れが緩やか。久しぶりの五月晴れは暑いぐらいだったが、美しい渓谷の中をゆっくり川下りするのは気持ちよかった。大歩危の下流には曲がりくねって、流れが速い小歩危もある。
祖谷のシンボルと言えば、かずら橋。山に自生しているシラクチカズラのつるを編んでつくった長さ約45メートルの橋。力強いかずらでできた橋は安心感があった。ゆらゆら揺れるかずらの吊り橋を渡るだけで、心がうきうきしました。それにしても、先人たちの技の巧みさには溜息が漏れます。
僕の両親はとにかく祖谷のかずら橋に来たかったらしい。
恐がりながらも大満足のご様子。
琵琶の滝はかずら橋を渡ってすぐの所にある。落差は約50メートル。白糸のように流れ落ちる様はとても涼しげ。昔、平家の落人たちが琵琶を奏でて慰め合ったと伝えられている。
途中にある食堂の軒下にはアメゴやでこまわしが囲炉裏で焼かれている。
滝を離れて、お日様の当たる川辺に行くと、やっぱり暑い。そして下には澄んだ川が流れている。飛び込まずにはいられないのが僕の性分。とても気持ちよかった。けれど思ったより深さがなくて、しかも流れが急で泳ぐには適してませんでした。
せっかく祖谷に来たということで、来た道を戻らずに、剣山を目指してさらに山奥に。秘境と呼ばれるのにふさわしい東祖谷にある二重かずら橋へ。長さ約43メートルの男橋と長さ約20メートルの女橋が架かっている。
「野猿」と呼ばれる、川を渡る手動式の乗り物もあった。
吉野川に沿って、西祖谷に行き、剣山を通過して、美郷に帰るという、山の中をずっと運転する旅でした。
芋掘りは楽しい。土の中にある芋類は掘るまで、何が出てくるのかわからない。どんなサイズ、どんな色、どんな形、どんなけの量・・・掘ってみるまでわからない。だから僕は芋の収穫が一番好きだ。
掘ってびっくり、掘って大喜び。おいしそうな可愛い芋くんたちがたくさん出てきた。赤い芋まで出てきた。僕らは男爵しか植えていない。前の住人が昔育てていた種芋が土の中でずっと春を待っていたのだろう。赤いジャガイモにもいろんな種類がある。たいていが南米原産の芋。ベニアカリ、花標津、レッドアンデス、レッドムーン・・・。
うちの赤ジャガの花の色は薄紫でとても綺麗だった。赤ジャガは育てるのが難しいというが、僕らは本当に何もしてない。種芋を植えてもいないのだ。勝手に生えてきて、いつの間にか収穫になった。赤ジャガはサツマイモのように甘いという。さぁて、うちの赤ジャガはどんな味だろう!!
ヒロヤスとリカちゃんは芋掘りだけじゃなくて、草抜きやら、苗の定植やら、丸々一日僕らに付き合ってくれた。とりたてのジャガイモづくし。うちで採れた大根と胡瓜とジャガイモがちゃぶ台に並ぶ。小さいジャガイモを揚げただけの塩ジャガは絶品!
新鮮な鯵のフライは香川のお父さんお母さんにわけていただいた。これまた、本当に美味しい!!
それにしても、四人集まれば、バンドは組める。音楽好きな四人は夜遅くまで、合奏したり、音楽DVDを見たりしてすごすのでした。
剣山の北東に位置する木屋平村(現在は美馬市)に僕らの友達、ヒロヤスとリカちゃんが6月20日に引っ越してきた。引っ越ししてすぐで、家も片付いていないので、自分の家の方を整理したいだろうに、僕らのうちに遊びに(手伝いに)来てくれた。いやぁ、僕らはみんなに支えられているなぁ、ありがとう、みんな。
僕らがちょうど梅干しに赤紫蘇を投下する頃。始めて梅干しを漬ける僕らは、赤紫蘇なんて梅の入った瓶にぶちこむだけだと軽く考えていた。それが大間違い。梅干し19㎏分の赤紫蘇を洗って乾かして、塩で揉んで・・・といった作業は馬鹿にならないくらい大変。ヒロヤスとリカちゃんが手伝ってくれたおかげで本当にたすかった。大量の赤紫蘇(2.2㎏)を洗うために、お風呂のバスタブを使った。そのため、この日のお風呂は紫蘇風呂!!
紫蘇作業に三時間かけ、その後に四人で蛍を見に行き、それからやっと夕餉。真理子お得意のカレーです。今回はココナッツのイエローカレー。イカとホタテと厚揚げとタケノコとお野菜のカレー。ビールとご飯がすすみます(笑)。
黒大豆の豆まき。手鍬で耕して、ならして、畝をつくって、蒔いて、そして鳩が豆をほじくらないように、茅を被せます。作業が終わったと同時に夕立がやってきました。恵みの雨です。大豆ちゃんたちも祝福されているかのよう。今日は蒸していました。お昼からビールを飲んでました。だから汗だく。大粒の雨が気持ちいい。僕にとっても恵みの雨です。裸になって、びしょんこになって、梅の洗浄や仕分け、ブルーシートの洗浄。一気に降ってまた晴れ間がやってきました。紫陽花も気持ちよさげ。紫色と桃色のグラデーションの美しいなぁ。
梅の加工品第一号。梅ジャム。梅シロップや梅酒を仕込んで残った果肉を利用して梅ジャムを作るのが、一般的。しかし大量の梅があるので、贅沢に生の梅をふんだんに使って、梅ジャムを作りました。使った梅は10㎏。味は満点。
美郷に越してきて、保存食品ばかり作ってる毎日です。
青い空に、淡い綿雲、羊雲。五月晴れのお洗濯は楽しい。今日は特別に藍染めのお洗濯。洗濯機の洗い水や濯ぎ水がちゃんと藍色に染まる。藍染めのお洗濯が青空に映えて、風にゆらゆら揺れる光景は、幸せなもの。それだけで一日が豊かになる。
6月7日に名古屋有松の有松絞り祭りに例年通り訪れて。本藍の端布などをたくさん仕入れてきた。落ち着いたらシャツや暖簾などをつくろうね。
ちなみに僕らは藍も育てている。まだプランターにおさまるぐらい可愛いサイズですが。いつか自分らで藍染めをするんです。
梅雨の合間の五月晴れ。隣の集落丸山の井上さん宅の梅をとらせていただいた。梅の木陰とはいえ、熱射病になるんじゃないかと思うぐらい暑さが大変だった。昔梅農家だった井上さんのお庭には、立派な梅の木がたくさんの実をたわわにぶら下げている。
どっさりと梅をいただけたことも嬉しかったが、それよりも梅を通して、井上のとしえばあちゃんと、みつとしじいちゃんとさらに仲良くなれたことのが嬉しかった。今ではとしえばあちゃんにも会う度に、お野菜や美味しいお惣菜をいただくのだが、本当に美味しい!
ばあちゃんももちろん梅をいろんなものに加工している。梅干し、蜂蜜梅干し、梅酒、梅ジャム、梅シロップ。カリカリ梅・・・・・・・。それらすべての調理方法やこつを教えてくれた。そしてその度に、できあがった梅の加工品を食べさせてもらった。これまた、美味しい!!
さあて、大量の梅を僕らも上手に加工してゆく日々になりそうだ。それを考えるとぞっとするぐらい梅をとらせていただいた。けれど、土用に梅干しを干すのが楽しみだぁ。
愛知県から友達が二人遊びに来た。6月9日夜からの、三泊五日で、僕の購入した軽トラを愛知県から乗ってきてくれた。いやぁー、ありがとう。 そして、遊びに来たと言っても、草刈りから畑仕事まで、いろんなことを手伝ってくれた。美郷を10日も留守にして、畑に追われている僕らにとって、本当に力強かった。
引っ越しの整理もまだ完成していない、畑仕事中心の百姓には、友人を素敵な場所に案内できる余裕はまだない。今の僕らにできることは美味しいご馳走を一緒に楽しむぐらい。最後の日は雨にもかかわらず、外でバーベキュー。その前日は真理子お得意の筍と魚介類のグリーンカレーと豆サラダ。
初日はみんなが長距離運転で疲れてはいたが、美郷のシンボルの蛍を見に行くことができた。湿度も上々、お月様もそんなに明るくなくて、絶好の蛍夜だった。
※Wマッシュとは・・・マッシュルームとマシュマロをBBQで焼くことです。マッシュルームを逆さにして網で焼くと、美味なるお汁が溢れるほど出てきます。マシュマロを棒に刺して火で炙るのはアウトドアの定番ですよね。