たおうたお会

赤紫蘇、バジル、睡蓮、ジェノベーゼ

丹後に住まう（真理子の）母と、京都に暮らす妹美佐が、遊びに来てくれた。

３人で赤紫蘇を摘み、バジルを摘んだ。今まではバジルを干して、乾燥バジルを作っていたが、今日はバジルの塩漬けと、ジェノベーゼソースの元となる、バジルソース（オリーブオイルと塩とニンニクはすでに入っている）。どちらも、長持ちさせるには水気は厳禁なので、葉を洗った後、ざるに置いて扇風機をあてて、よく乾かした。そして、生の葉のまま、塩漬けしたり、ミキサーにかけてソースにする。このバジルソースは冷凍保存できるから、これからずっとジェノベーゼパスタやピザがいただけそうだ。早速美佐がお昼にパスタを作ってくれた。バジルソースに松の実と粉チーズを足すと、ジェノベーゼソースになる。新鮮なバジルの香りがぷんぷんして、またそれが濃厚なチーズの味とよく合ってとても美味しかった。

赤紫蘇はまた、紫蘇シロップに加工した。

雨に濡れた睡蓮。

夕飯は親娘３人で作った。母が、丹後の郷土寿司である”ばら寿司”を教えてくれた。ばら寿司とはちらし寿司のことで、そぼろの部分を鯖缶で作るのが特徴。おひな祭りやお祭りによく作ってもらった、子どもの頃を思い出す味がする。美佐は今働いているカフェレストランで覚えたドレッシングで、サラダを作ってくれた。一日中前庭の草取りをしてくれていた母は、いつになくビールが進んでいた。お寿司は、３合のお米を４人で分けたので相当な量があったけれど、みんなぺろりと完食した。よく働いた後に、みんなで食べるご飯は美味しいね。二人とも、忙しい中手伝いに来てくれてありがとう。

（ＢＹ真理子）

完成やね！其の壱

僕らの家は増築を重ねているため、屋根がいくつもある。一番初めに建てられた母屋に加えて三カ所も増築されているので、それぞれ屋根の瓦の種類も違う。今回は一番大きい部分の熨斗瓦と雁振瓦の葺き替えが完成した。というのは、新しく壊れかかった部分の屋根を発見してしまったからだ。違う屋根の端っこの瓦が一列ずれていたのだ。瓦を支えている木材の釘が外れ、木材も腐っていたのだ。やれやれ、今度は木材から作り直さなくてはいけない。

屋根修理－積み上げ－

　　取り外し、削り洗った熨斗瓦と雁振瓦を元の位置にのせてゆく。赤土にセメントと砂を混ぜて土台を作り、瓦を固定させる。

　まず第一に瓦と赤土を屋根に運ぶのが大変であるのだが、粘りのある赤土にセメントと砂を混ぜ合わせるのが、筋肉を使う作業である。セメントを使う作業は、のんびりとはできない。硬化が早いからだ。急いで正確に次々とこなしていかなくてはならない。

全身泥だらけ、接着剤だらけで、休憩も外で済ます。冷えたスイカを食べて、リックとお昼寝。

蓮は未だ花を咲かさず、葉っぱがお化けのように毎日育ってゆく。

修理やね！

 

屋根の修理が始まった。自作の太陽熱給湯機器を作ろうと思って、屋根に上ってみたら、屋根の熨斗瓦がずれ落ちているのに気がついた。ずれ落ちている部分は赤土がボロボロに砕けていて、はみ出している。運のいいことに、まだ雨漏りはない。

「熨斗瓦」をはめこむには、てっぺんの「雁振瓦」と「鬼瓦」もはずさなくてはいけない。盛ってある赤土を取り除き、スレート瓦に付着している、苔、接着剤、塗装、赤土を削り洗わなくてはならい。過酷な修理の日々が始まったようだ。