昨夜うちに到着した父母と一緒に祖谷へ。四人みんなが行ってみたかったのが、祖谷。
日本三大秘境のひとつ。吉野川源流。祖谷蕎麦。でこまわし。かずら橋。村宣言をしている場所。
吉野川の上流が長く続く辺りが祖谷渓。四国山脈の結晶片岩が削られてできた峡谷。2億年という徒歩もない歳月を経て、大自然が作り出した景観の中を遊覧船で舟下り。巨岩や奇岩が8キロも続いている大歩危は流れが緩やか。久しぶりの五月晴れは暑いぐらいだったが、美しい渓谷の中をゆっくり川下りするのは気持ちよかった。大歩危の下流には曲がりくねって、流れが速い小歩危もある。
祖谷のシンボルと言えば、かずら橋。山に自生しているシラクチカズラのつるを編んでつくった長さ約45メートルの橋。力強いかずらでできた橋は安心感があった。ゆらゆら揺れるかずらの吊り橋を渡るだけで、心がうきうきしました。それにしても、先人たちの技の巧みさには溜息が漏れます。
僕の両親はとにかく祖谷のかずら橋に来たかったらしい。
恐がりながらも大満足のご様子。
琵琶の滝はかずら橋を渡ってすぐの所にある。落差は約50メートル。白糸のように流れ落ちる様はとても涼しげ。昔、平家の落人たちが琵琶を奏でて慰め合ったと伝えられている。
途中にある食堂の軒下にはアメゴやでこまわしが囲炉裏で焼かれている。
滝を離れて、お日様の当たる川辺に行くと、やっぱり暑い。そして下には澄んだ川が流れている。飛び込まずにはいられないのが僕の性分。とても気持ちよかった。けれど思ったより深さがなくて、しかも流れが急で泳ぐには適してませんでした。
せっかく祖谷に来たということで、来た道を戻らずに、剣山を目指してさらに山奥に。秘境と呼ばれるのにふさわしい東祖谷にある二重かずら橋へ。長さ約43メートルの男橋と長さ約20メートルの女橋が架かっている。
「野猿」と呼ばれる、川を渡る手動式の乗り物もあった。
吉野川に沿って、西祖谷に行き、剣山を通過して、美郷に帰るという、山の中をずっと運転する旅でした。